スウェーデンの状況

(写真は、スウェーデン国旗を燃やすイスラム系移民)

スウェーデン国旗を燃やすイスラム系移民

ネット上でよくみかけるパット・コンデル氏(イギリスの作家)の動画を紹介します(こちらをクリック)。

スウェーデンで政治家が、強姦事件の多発は大量イスラム移民が原因だと述べただけでヘイトスピーチで有罪になった。

・・裁判所いわく、「発言内容、犯罪統計の真偽は関係ない」「イスラム移民への潜在的差別にあたる」 というような内容です。

ここでいう政治家とはスウェーデン民主党のマイケル・ヘス氏です。「有罪」の内容は罰金32000クローナ(4900米国ドル)です。

(英文のソースはこちらです)

ヘス氏は、カイロのタハリール広場でのレイプ事件についてフェイスブックで書いたコメントのために有罪になったのです。

どういうことを書いたのかというと、「(事件は)イスラムの教えに従わない女性(*1)たちをレイプし、虐待するイスラム文化に

深く根付いていることをいつになったら認識しますか?統計データ(*2)によれば、スウェーデンでのrapeと、スウェーデンへの

中東と北アフリカ諸国からの移民の数は相関しています。(jajio訳)」というものでした。コンデル氏のいう「強姦事件の多発は

大量イスラム移民が原因だと述べただけ」と言うのは、実はほんの少しだけ不正確かもしれません。ヘス氏はそれに加えて、

スウェーデンに移住したイスラム系住民にrapeの犯罪率が高い理由として、カイロでのレイプ事件は被害者がイスラムの教えに

従っていなかったからだといわれていることを挙げた際に、それをイスラム「文化」に根付いたものだと述べたからです。

しかし、この程度のことでヘイトスピーチとして罰金刑になるというのは、言論の自由が非常に制限された恐ろしい社会だと

jajioは考えます。

(*1)関連記事http://www.thestar.com/news/insight/2013/07/05/in_cairo_tahrir_square_women_fear_gang_rape.htmlを見ると、

どうやらイスラム教が女性に着用を義務付けている服装をしていなかったことを指すようです。

"The police stay away from the square. The government, which claims it is taking steps to protect women,

does nothing. In February 2012, HRW reported, “members of the Shura Council, Egypt’s legislative body,

blamed women” for being attacked. One member, Gen. Adel Afifi, said, “Women contribute 100 percent in

their rape because they put themselves in such circumstances.”:機械翻訳を参考に訳すと「警察、広場から離れて

います政府それ女性保護する処置をとっている主張しますませんShura会議エジプト立法府のメンバー

達は襲われた女性を非難したと、2012年2月Human Rights Watch報告しました1人メンバーアデルAfifi将軍

「彼女たち自分自身そのような状況に置いたので強姦の責任は100パーセント彼女達にある。」と、言いました

”It’s not much different from the Toronto policeman who in 2011 inspired international SlutWalk by telling

women not to dress like “sluts” lest they be raped. We’re blamed for how we dress, for our location, for existing.

It’s like saying women shouldn’t hold down jobs lest they be paid less than men.” 訳すと→

「それは2011年にトロントの警官が『レイプされたくなければ売女のような格好をすべきでない』と言ったことと大差ありません。我々は

(記事を書いたのは女性なので、「女は」という意味か)服装や居場所や存在を非難されます。それは、男より安い賃金で働く

のがイヤなら仕事をやめろと云うようなものです」

(*2)ヘス氏は、北アフリカやイラクからスウェーデンに来た男性はそれぞれスウェーデン人と比較して23倍と20倍以上強姦に

関与しているという統計データを後に提示したとのことです。

パット・コンデル氏の動画にある「先日 移民反対の意見を有罪にしやすくする法律が成立 特にネット上の発言が標的にされた」の

 部分についてですが、おそらく European Daily  News.orgの”Sweden: New law to make it easier to prosecute those

  who insult immigrants, politicians.”という記事に書いてあることだと思います。ただし、コンデル氏の言うような法律が成立して、

 2014年のクリスマス以後に施行されるということは書いてあるのですが、法律の詳細についての情報は載っていません。jajioが検索

 して出てきた数個の他の英文記事も同様のことを書いていましたが、細かいことは載っていませんでした。が、かわりに興味深いことが

 The New American というサイトの記事にありました。それは、”(LifeSiteNews.comのリポートによると(注))スウェーデンの刑法では少数民族

 に向けて「無礼」の表現を禁止している。 法律は懲役4年までのペナルティを定めており、それは、暴力に扇動の証拠を必要とせず、

 「無礼」を識別するためのすべての客観的な基準に欠ける”というものです。有田氏らが押し進めようとしているヘイトスピーチ規制の法案

 (民主党案)は、”「人種等を理由とする不当な行為」を禁止。ただ、罰則は設けない。”というもの。これはスウェーデンの刑法の

  ”「無礼」を識別するためのすべての客観的な基準に欠ける”のと全く同じで、恣意的な判断で「不当」かそうでないかを決められる

  ということだろうと思います。ですから、これが人種差別撤廃基本法とかになってしまって、その上で刑法規定を作るとなれば、

  スウェーデンの二の舞になる危険は高いといえるでしょう。もし在日の特定の民族がレイプや凶悪な犯罪を多発していると統計に

  基づいて事実を述べただけでもマイケル・ヘス氏のように有罪になるような社会にしようと民主党は企てているのではないかと、

  jajioは危惧します。

パット・コンデル氏の動画にある「大量イスラム移民のおかげでスウェーデンはレイプ王国になり、長年居住してきたユダヤ人

 移住を強いられた」の部分についてはWikipediaのImmigration to Swedenのページにいくらか関連記事があります。

 それによると、スウェーデンの1997–2001年の統計において、移民が犯罪により取り調べを受けた率は、元々のスウェーデン人に比べて、

 致死暴力強盗については4倍、性犯罪については5倍だったとのこと。また、ユダヤ人がイスラム教徒からの身体的攻撃や嫌がらせを受けていて

 そのためにイスラエルなどに移住していく例があり、マルメという都市ではユダヤ人の人口1につき5%ほど減っているとのこと。

国連のRape Statistics 2014年のデータ。

国によってどのような事例をrapeとして扱うかに差があったりするので、単純な比較でSwedenが世界3番目のレイプ大国だとまではいえないみたいです。

・そんなスウェーデンについて、最近見つけた話題を追加します。

 『スウェーデンでネオナチ政党へのカウンターデモが騎馬警察隊によって蹴散らされる』という記事には

 >スウェーデン南部マルメでネオナチ政党スウェーデン人党の集会に対する共産党の抗議デモ約1500人が警察と衝突。10人が負傷。

 とあります。有田先生らの云うところの「レイシストに寄り添う」どころじゃないというかなんか・・とりあえず、やることが荒っぽいですね。・・

 まあ、レイシスト側だろうが反対側だろうが犯罪行為は取り締まるっていうことなんだろうと思います。

 『ネオナチ新世代の台頭』という記事には、

 >総選挙の年を迎え、スウェーデン国内では各政党および政治団体の動きが活発化している。

  現在非常に懸念されているのは、極右、スウェーデンでは通常「ネオナチ」とされている極端な政治思想を持つ集団が、これまでの花火や

  ガラス瓶、こん棒に加えて最近はナイフなどの武器を所持し、文字通り殺意を持って反ファシストの動きを攻撃し、流血のバトルを

  繰り広げ始めたことだ。

 スウェーデンではこの数週間、極右集団の若者らによる事件が相次いだ。・・・中略・・・

   差別反対運動に対する「殺意を持った攻撃」

 3月8日に刺された25歳のショーワン・シャターク氏は、「ホモフォビアに反対するフットボール(サッカー)サポーターズ」、

 >つまり「サッカーカルチャーにおける同性愛者に対する差別に反対する運動」の活動家として知られていたようだ。・・・以下略

 とあります。ヘイトスピーチを放置することにより殺人を含むヘイトクライムが起きるというのはヘイトスピーチ規制論者が

 しばしば述べることでありますが、「差別反対」に対する言論を「ヘイトスピーチ」として禁じても、殺意をもった実力行使に出る

 ものが出てくるってことなんでしょうか?非常にややこしい問題ですね。 「差別反対」に対する言論がどの程度のものから

 「ヘイトスピーチ」として禁止されているのかjajioにはよくわからないので判断しづらいのですが。

 

Pamela Geller氏のブログのCaliphate In Europe: Sweden Cedes Control Of Muslim Areasという記事から

スウェーデンにはイスラムの飛び地といわれる、警官でさえ警察の保護必要とするような立ち入り禁止区域が55箇所も

あるとのこと。これらの地区ではイスラム教徒原理主義のイスラム教徒命令に従わないと暴力を受けるとか、

容疑者を追跡してその地区に入った警察の車が衝突されて警官が引っ張り出されて囲まれることもあるとか、すごく物騒な

ことが書いてありました。これは、ヘイトスピーチの規制の結果というよりは、むしろ移民政策の問題とは思いますが、しかしもし

日本でヘイトスピーチ規制が実際に行われ言論の自由が失われたら、外国人に日本人と同じ権利を与えることに反対する

者はレイシストとして起訴され有罪となる社会になり、外国人に地方参政権が付与されて、そこかしこに、スウェーデンの

「イスラムの飛び地」みたいな、日本人が立ち入り出来ない外国人だけの街ができるんじゃなかろうかとjajioは危惧します。

 と言う記事を見かけたのですが、

その中に貼ってある出典のリンク先を見ると、どうやら、「法律で禁止」というのは間違いで、2つの小学校で校長先生が禁止

したということみたいです。また、こういう文章が末尾にありました。

>The written rules state that using the Swedish flag in a wrong manner could constitute the

>crime ‘hate speech’. When asked about this, principal Åkerlund explained that ‘students with

>foreign background could get offended if they see someone wearing a Swedish flag,

> especially together with a toy gun’.

訳すと、”スゥェーデン国旗を間違った方法で使うことはヘイトスピーチという犯罪と為り得る、と規則には書かれているのでこれについて

たずねると、Åkerlund校長は「だれかがスウェーデン国旗を身にまとったり、特に一緒に玩具の銃を持っていたりしたら、外国人児童は

傷つくかもしれませんからね」と説明しました。”というところですか。スウェーデンではその程度でヘイトスピーチ犯罪になりかねないん

ですね。恐ろしいことです。

(注):The New American LifeSiteNews.comのどの記事を参照したのか指定がなかったのですが、多分この記事です。

   (2005年の記事でちょっと古いので、本当にこれなのか、やや気になってます。)

    タイトルが”Sweden’s Hate Speech Law condemned at UN Human Rights Commission”で、「(信仰の自由のための基金

    である)ベケットファンド今日ジュネーブの国連の人権委員会でスウェーデンのヘイトスピーチ法の終結要求する演説を

    しました。」という書き出しで、主としてAke Greenという牧師の同性愛に関する発言に対する裁判について、述べています。

    途中で上に記した、スウェーデンの刑法では・・・客観的な基準に欠ける”という文章がはいっています。jajioとしては、それを

    論証するような文章ないかな、と期待したのですが、それは無く、あてがはずれてしまいました。ちなみにこの記事では

    スウェ-デンの刑法の15章第8節が云々とかいてあるのですが、16章の第8節だと思います。英文で示します(出典はこちら

    >A person who, in a disseminated statement or communication,
    >threatens or expresses contempt for a national, ethnic or other such
    >group of persons with allusion to race, colour, national or ethnic
    >origin or religious belief shall, be sentenced for agitation against a
    >national or ethnic group to imprisonment for at most two years or,
    >if the crime is petty, to a fine. (Law 1988:835)

   

追記:ついでにWikipediaのHate Speechのページのスウェーデンの項を差別反対東京アクションの訳で提示します。

    >スウェーデンでは、ヘイトスピーチが禁じられており、ヘイトスピーチは「民族的集団または人種、肌の色、国籍、

    >民族的出自、信条若しくは性的指向といった属性を有する同様の集団に対して、威嚇する、または軽蔑を表現する

    >発言を公然と行うこと」と定義されている。 ただし、適切な責任ある議論(en saklig och vederhäftig diskussion)、

    >及び完全に私的な場における発言は禁じられていない。 犯罪となる行為は憲法で制限されており、同様にヨーロッパ

    >人権条約によっても制限されている。

    > 2002年に性的指向に関する条項が追加され、それを適用して、2003年の説教中にヘイトスピーチを行った、

    >ペンテコステ派の牧師オーケ・グリーンに対し、有罪判決が出された。この有罪判決は後に覆された。

    とのことです。訳には文句無いのですが、原文の方で、”ヘイトスピーチは・・・と定義されている”っていう部分のリンク先が

    上記のスウェーデン刑法の16章8節そのもので、そこにはヘイトスピーチって言葉の定義はしてないんだが、まあ、

    それはともかく、この、適切な責任ある議論(en saklig och vederhäftig diskussion)についてのリンク先も読んでみました。

    この文書は「Regeringens proposition」とあるので、「政府案」といったところなのか、法律の施行規則のようなものなのか、

    いまひとつわからない勉強不足のjajioです。スウェーデン語は全くわからないので機械翻訳で読みました。その5章が

    問題の部分なのですが、「客観的な批判の限界を超えていると考えることのできない発言は犯罪にならない」とかは

    Wikipediaに紹介されていたのでわかったのですが、機械翻訳なので全体として意味がよくわからない。で、わからない

    ながらも気になったのが、”De grupper som skyddas av bestämmelsen(規則により保護されるグループ)”という項目です。

      スウェーデン語の日本語への機械翻訳だと意味不明だったので一旦英語に機械翻訳したものを示します。

    The groups protected by the provision on hate speech is
    "Ethnic group or other such group of persons" when the attack occurs with
    alluding to, ie takes as its starting point, race, color, national or
    ethnic origin or religious belief. Any requirement that the threat or expression
    of contempt directly relate to any such ground is not
    up. The statements which include insulting accusations of mindervärda
    properties or defamatory acts but only mediately
    based on, for example, ethnic origin falls under the provision.

    大雑把に訳すと、「ヘイトスピーチ規制により保護されるグループには人種や皮膚の色や宗教などに基づくグループがあります。

    脅迫や軽蔑の表現がそれらのグループの背景に直接関係しなくても規制されます。侮辱的な非難や中傷的な行為を含む声明は、

    それが間接的にたとえば民族的出自などに基づくにすぎない場合でも規制されます。」くらいですか。冒頭に示したマイケル・ヘス

    氏のネット上の発言は、おそらく、イスラム「文化」に言及したが故に間接的に人種/民族に基づく」侮辱的な非難であると判断されて

    「適切な責任ある議論ではないことになって、違法であり有罪・罰金刑となったのではないかと思います。「直接に人種/民族に基

    づく」か否かの判断は客観的にできるでしょうが、「間接的に人種/民族に基づく」かどうかは判定する人の主観に大きく依存してしまう

    危険があり、このような法律を日本は真似をしてはいけないと思います。2015年の通常国会で、民主党が”ヘイトスピーチなど「人種

    等を理由とする不当な行為」を禁止”する法案を提出しようとしていますが、「不当」か否かなんて、「間接的に人種/民族に基づく」か

    否かなんかよりもさらに主観に大きく左右されることになり、恣意的な法運営が行われて日本人の言論の自由は大きく不当に制限

    されることになりかねません。有田芳生議員ら民主党の推し進めるヘイトスピーチ規制法案は必ず阻止しなければなりません。

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